住宅ローンを契約したのは40代前半。
当時は仕事も順調で、
「定年までには十分返済できる」と考えていました。
しかし、50代後半を迎えたある日。
住宅ローン残高証明書を見たご夫婦は、
初めて現実を突きつけられます。
「退職金だけで、本当に返済できるのだろうか。」
今回は、老後を目前にして住宅ローンへの不安を感じたご夫婦が、
将来の暮らしを見つめ直した実際の事例をご紹介します。
| 家族構成 | 50代夫婦(子ども2人は独立) |
| 職業 | 夫:会社員/妻:パート |
| 物件種別 | 分譲戸建住宅 |
| 地域 | 東京都 |
| 住宅購入時期 | 2009年(購入から16年) |
| 住宅ローン残高 | 約1,680万円 |
| 毎月返済額 | 約109,000円:ボーナス併用 |
| 相談時の状況 延滞なし | 定年前相談 |
| 主な課題 | 老後資金と住宅ローンの両立 |
| 相談前 | 退職金で返せると思っていた |
| 解決方法 | 住み替えによる返済負担軽減 |
| 分類カテゴリ | 老後設計・住み替え型 |
Q. 初めて「住宅ローンが不安だ」と思った瞬間を覚えていますか?
A. 妻と「定年後は旅行にも行きたいね」なんて話をしていたんです。
その流れで住宅ローン残高証明書を取り出しました。
残高は約1,680万円。
私は「退職金で返せるだろう」と思っていました。
でも、退職金の見込み額と老後資金、年金開始までの生活費を並べてみると…
妻が静かに一言、
「全部返済したら、この先どうやって生活するの?」
その瞬間、頭の中が真っ白になりました。
「住宅ローンは返せても、生活できなくなる。」
初めて現実を理解した瞬間でした。
Q. その日から、ご夫婦の会話は変わりましたか?
A. 変わりました。
それまでは、「定年まで働けば何とかなる」と思っていたんです。
でもその日以降、食事中でも、テレビを見ていても、
住宅ローンの話ばかりになりました。
旅行の話も、趣味の話も、全部「お金がかかるから」
で終わってしまいました。
一番辛かったのは、
老後を楽しみにする会話が、老後を心配する会話に変わってしまったことです。
Q. 相談しようと思った決め手は何でしたか?
A. 実は最初は相談するつもりはありませんでした。
「まだ延滞していないし。」
「まだ5年あるし。」そう思っていました。
でも妻が「問題が起きてから相談するんじゃ遅いんじゃない?」と言ってくれたんです。
その言葉で、初めて「今相談してもいいんだ」と思えました。
Q. 初回相談で印象に残っていることはありますか?
A.担当の方に最初に言われたのは、
「今日は家を売る話をするためではありません。」という言葉でした。
私はてっきり、「売りましょう」と言われると思っていました。
でも実際は、
- このまま住み続ける場合
- 借り換える場合
- 住み替える場合
- リースバック
- 将来売却する場合
全部を比較しながら説明してくださいました。
初めて、「住宅ローンには選択肢がある」と知りました。
Q. 最終的に住み替えを選ばれた理由を教えてください。
A.子どもも独立していましたし、4LDKはもう必要ありませんでした。
今後20年を考えたとき、「家を守る」ではなく
「老後の生活を守る」とを優先しようと夫婦で決めました。
65㎡ほどのマンションへ住み替え、住宅ローンを完済。
さらに老後資金も確保することができました。
今では、「あの時相談して本当に良かった」と夫婦でよく話しています。
Q. 同じ年代の方へ伝えたいことはありますか?
A.50代になると、親の介護、自分たちの健康、子どもの独立、
老後資金…
考えることが一気に増えます。
だからこそ、住宅ローンだけを見ないでほしいです。
私たちも、相談したから住み替えを選んだのであって、
相談しなければ、ただ不安を抱えたままだったと思います。
■ 担当者コメント
今回のケースで印象的だったのは、ご夫婦がおっしゃった
「住宅ローンを完済することばかり考えていました。」という言葉です。
実は、50代以降のお客様から最も多く伺うご相談の一つが、この「退職金で完済するべきか」というテーマです。
しかし、住宅ローンは「完済すること」が目的ではありません。
本当に大切なのは、退職後も安心して暮らせる生活設計です。
今回のご夫婦は、住み替えという選択をしたことで、住宅ローンを完済しながら老後資金も確保できました。
住宅ローンの正解は、一つではありません。
だからこそ私たちは、「売る」「残す」の二択ではなく、その方の人生全体を見据えた選択肢をご提案しています。
