「任意売却はいつでもできると思っていました」
これは実際の相談でよく聞く言葉です。
インターネットを見ると、「競売直前でも大丈夫」「まだ間に合う」
という情報も多く見かけます。
もちろん、競売開始後でも任意売却できるケースはあります。
しかし、いつでもできるわけではありません。
実際には、タイムリミットがあります。
Cさんご夫婦(50代)のケース
ご夫婦と大学生のお子様1人。
15年前に購入した戸建て住宅に住んでいました。
数年前からご主人の収入が減少。
さらに奥様の体調不良も重なり、住宅ローンの返済が厳しくなりました。
最初の延滞、最初は1ヶ月。
次は2ヶ月。
何とか追いつこうとしましたが、生活費が足りません。
貯金も徐々に減っていきました。
「任意売却があるから大丈夫」
ネットで調べたご主人は、任意売却の存在を知ります。
「最悪の場合は任意売却すればいい」
そう考え、具体的な行動は起こしませんでした。
実は、ここが最初の分岐点でした。
督促状が届く金融機関からの通知。
保証会社からの通知。
期限の利益喪失通知。
しかし、ご夫婦はまだ考えていました。
「そのうち相談しよう」
「まだ間に合うだろう」
競売開始決定通知
裁判所から書類が届きます。
初めて焦りを感じたそうです。
そこで任意売却会社を探し始めました。
査定は良好だった。
不動産の価値自体は悪くありませんでした。
地域の需要もあり、買い手が見つかる可能性も十分ありました。
本来であれば、
任意売却できた可能性が高い案件でした。
しかし時間がなかった。問題はスケジュールでした。
競売手続きはすでに進行。
入札開始まで残りわずか。
購入希望者を探し、
内覧を行い、契約を進めるには、あまりにも時間が足りませんでした。
任意売却不成立
最終的に、買主候補との話はまとまりませんでした。
結果として、競売へ進むことになります。
ご主人の言葉
相談終了後、ご主人が言った言葉があります。
「もっと早く相談していれば、売れたんですよね。」
おそらく、その通りでした。
数ヶ月早ければ、十分な販売期間を確保できました。
価格交渉もできました。
引越し準備もできました。
任意売却にも賞味期限がある
任意売却は、魔法の制度ではありません。
時間が必要です。
- 査定
- 債権者との調整
- 販売活動
- 購入希望者との交渉
- 契約手続き
これらを行うには、一定の期間が必要になります。
「まだ大丈夫」が危険実際の相談現場では、
まだ大丈夫
↓
もう少し様子を見る
↓
もう少しだけ待つ
↓
気付いたら競売直前
という流れが非常に多く見られます。
そして、最も後悔されるのもこのパターンです。
この事例から学べること
任意売却は、早いほど成功率が上がります。
特に、以下の段階なら選択肢が豊富です。
- 延滞前
- 延滞1〜3ヶ月
- 督促段階
- 保証会社通知段階
この時期なら、競売回避の可能性も高くなります。
相談=売却ではない
誤解されやすいのですが、
相談したからといって、必ず任意売却になるわけではありません。
相談の目的は、
現状を知ることです。
場合によっては、
売却以外の方法が見つかることもあります。
まとめ
Cさんご夫婦が失ったのは、
家だけではありません。
「動ける時間」でした。
住宅ローン問題では、お金よりも時間の方が貴重なことがあります。
もし今、「まだ何とかなる」と思っているなら、
そのタイミングこそ相談のベストタイミングかもしれません。
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- 任意売却が間に合うか知りたい
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- 今からでも間に合うのか不安
- まず現状を確認したい
そんな方はお気軽にご相談ください。
