電話の向こうの女性は、少し戸惑った声で話し始めました。
離婚した夫が住宅ローンを払っているはずだったんです。
でも、銀行から連絡が来たんです。
私にも返済義務があるって…。
離婚から10年。
もう終わった話だと思っていた住宅ローン問題が、突然、目の前に戻ってきました。
Eさん(50代女性)のケース
離婚したのは40代前半。
当時、中学生だった娘さんは、すでに社会人になっていました。
離婚の際、元ご主人が家に住み続けることになり、
住宅ローンも自分が払うという約束だったそうです。
財産分与も終わり、離婚届も提出。
Eさんは、家の問題も終わったと思っていました。
名義はそのまましかし、実際には、
住宅ローン契約も、家の名義も、
離婚前のままでした。
共有名義。
そして、Eさんは連帯保証人でもありました。
当時は、そのうち名義変更するという話だったそうです。
しかし、忙しさもあり、そのまま年月が過ぎました。
10年後、元ご主人が病気で働けなくなりました。
住宅ローンは滞納。
金融機関から連絡が入ります。
その時、Eさんは初めて知ります。
私は今でも契約者なんですか?
答えははい、でした。
離婚と契約は別の話
離婚は、夫婦関係を解消する手続きです。
しかし、住宅ローン契約は、金融機関との契約です。
離婚しただけでは、自動的に契約内容が変わるわけではありません。
ここが、多くの方が誤解されるポイントです。
もっと早く確認すればよかった
相談室で契約書を確認しながら、
Eさんが静かに言いました。
離婚したら終わりだと思っていました。
10年間、一度も気にしたことがありませんでした。
もし離婚直後に相談していたら離婚した時点で相談いただいていれば、
- 売却
- 任意売却
- 借り換え
- 名義整理
複数の方法を検討できた可能性がありました。
しかし、10年という時間は、状況を大きく変えていました。
住宅ローンは「約束」だけでは整理できない住宅ローンは私が払う。
離婚協議では、よくある約束です。
しかし、その約束だけでは、
金融機関との契約は変わりません。
金融機関が承認しない限り、
契約者や連帯保証人としての責任は残る場合があります。
この事例から学べること
離婚したら、住宅ローン問題も終わる。
そう考えてしまう方は少なくありません。
しかし、本当に確認すべきなのは、
- 名義はどうなっているか
- 住宅ローン契約はどうなっているか
- 連帯保証は残っていないか
- 今後の返済計画はどうなっているか
放置すると起こり得ること共有名義を放置すると、
- 元配偶者が延滞する
- 競売手続きが始まる
- 売却に双方の同意が必要になる
- 相続問題へ発展する
新たな問題が発生する可能性があります。
まとめ
Eさんが後悔していたのは、
離婚したことではありません。
確認しなかったことでした。
住宅ローンは、人生の中でも大きな契約の一つです。
離婚という人生の節目だからこそ、契約関係まで整理しておくことが、
将来の安心につながります。
無料相談受付中
- 離婚後も住宅ローンが残っている
- 共有名義を整理したい
- 連帯保証人を外せるか知りたい
- 元配偶者が住宅ローンを滞納している
そんな方はお気軽にご相談ください。
