住宅ローンを払うために、カードローンを使っていました。
住宅ローンの返済が苦しくなると、「今月だけなら」とカードローンを利用してしまう方がいます。
しかし、その選択が新たな返済を生み、さらに家計を苦しくしてしまうケースは少なくありません。
今回ご紹介するのは、住宅ローンを守ろうとした結果、カードローンの返済まで抱えることになった46歳会社員の事例です。
| 家族構成 | 本人・妻・長男(小学6年)・長女(小学3年) |
| 職業 | 会社員(物流業) 46歳 |
| 物件種別 | 戸建住宅 |
| 地域 | 神奈川県 |
| 住宅購入時期 | 10年前 |
| 住宅ローン残高 | 約2,580万円 |
| 毎月返済額 | 109,000円(ボーナス払い:年2回・各180,000円) |
| 相談時の状況 | 住宅ローン返済継続・カードローン利用中 |
| 主な課題 | 借入の増加・家計悪化 |
| 相談前 | 家だけは失いたくなかった |
| 解決方法 | 家計改善・返済計画見直し |
| 分類カテゴリ | カードローン・家計悪化・会社員 |
Q. 相談に来られたきっかけを教えてください
A. 最初は住宅ローンとは関係ないと思っていました。
カードローンの返済が増えてきて、「どうしよう」と思ったのがきっかけです。
でも今振り返ると、全部住宅ローンから始まっていました。
Q. カードローンを利用された理由を教えてください。
A. 残業が減って収入が下がった時期がありました。
住宅ローンの引き落とし日が近づいていたんですが、口座残高が少し足りなかったんです。
その時に「来月戻せばいい」と思って10万円借りました。
本当に軽い気持ちでした。
Q. その後はいかがでしたか。
A. 翌月には返せませんでした。
生活費も足りなくなって、また借りました。
気付けば別のカードも使うようになっていました。
住宅ローンはちゃんと払えている。
でも、その裏では借金が増えていたんです。
Q. 奥様はご存じでしたか。
A.いいえ。
言えませんでした。
妻は「最近残業が減って大変だね」と言ってくれていました。
でもカードローンのことは知りません。
毎月、利用明細だけは会社で処分していました。
家に持ち帰れなかったんです。
Q. 一番つらかったことは何でしたか。
A.返済日が毎週あるような感覚でした。
住宅ローン。
カードローン。
クレジットカード。
給料日が来ても安心できないんです。
お金が入った瞬間に出ていくので。
Q. 相談しようと思ったきっかけは?
A.子どもでした。
長男が「今年の夏休みはどこ行く?」と聞いてきたんです。
毎年近場ですが旅行に行っていました。
でも、その年は行けないことが分かっていました。
その時に、「このままじゃ家だけじゃなく、家族との時間まで失う」と思ったんです。
Q,実際に相談されていかがでしたか。
A,最初に言われたのが、
「住宅ローンを守ろうと頑張ってこられたんですね。」でした。
責められると思っていました。
でも、その一言で涙が出そうになりました。
誰にも言えなかったことを初めて話せました。
Q. 解決までの期間はどのくらいでしたか。
A.約4か月です。
家計を一つずつ整理して、
住宅ローンだけではなく生活全体を見直しました。
「住宅ローンだけ守ればいい」という考え方が変わったことが、一番大きかったと思います。
Q. 同じような方へ伝えたいことはありますか。
A.住宅ローンを払うために借金をする。
最初は「一回だけ」です。
でも私は、その一回が一年以上続きました。
もしあの頃の自分に言えるなら、
「一人で何とかしようとするな」
それだけです。
■ 担当者コメント
住宅ローンを優先するあまり、カードローンやクレジットカードで資金を補うケースは決して珍しくありません。
ご相談者様も「家だけは守りたい」という強い責任感から、一人で状況を抱え込んでいました。
しかし住宅ローンを守るために別の借入が増えてしまうと結果として家計全体の負担が大きくなることがあります。
今回のケースでは住宅ローンだけではなく家計全体を見直したことで、将来への見通しを立てることができました。
「住宅ローンを払う方法」だけではなく、「暮らしを守る方法」を一緒に考えることが大切だと、
改めて感じた事例でした。
この事例と似たケース
- 督促状が届いて相談を決意した53歳会社員
- 競売開始決定通知から任意売却で生活を守った事例
- 教育費と住宅ローンの両立に悩んだ48歳会社員
- 家計の見直しで将来不安を解消した52歳会社員
あの時こうしていれば…
「今月だけだから。」
その一度の借入が、家計をさらに苦しくしてしまうことがあります。
今回のご相談者様も、住宅ローンを守ろうとする責任感から、誰にも相談できずに借入を繰り返していました。
住宅ローンの問題は、住宅ローンだけを見ても解決できないことがあります。
少しでも不安を感じた時に、家計全体を整理することが、暮らしを守る第一歩になるかもしれません。
